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技を高め、技を尊ぶ
 
 

規矩術について

規矩術とは指金(さしがね)や直定規などを使って、あらゆる角度を正確に出す木造大工の技になります。
 
さしがねの歴史は古く、千年以上前に聖徳太子が日本に伝えたとも言われています。規矩術も、当初は経験や言い伝えによって後世に伝えられていきました。江戸時代に入りさまざまな学問と共に発展し、今に確立された技術として伝えられています。
 
単なる部材加工の技術としてだけではなく、部材寸法の組み合わせや比率、間取りや高さの決定の基準にまで、その理論は展開されており、日本伝統の技法であると言っても過言ではないと思います。
 
ただ、規矩術の習得にはかなりの修業が必要になるため現代の一般住宅市場においては敬遠されがちな技術であることも現状です。

規矩術への思い

在来工法は、長い歴史のなかで地域の自然環境にかなった優れた工法により開発されてきました。
 
我が国の建物は木造住宅を始め、数奇屋造り、茶室、神社仏閣などに見られるように、反り上がった軒先のゆったりと覆われた屋根鼻は印象深いものがあります。また勾配のついた屋根の細部には、いろいろな複雑な勾配や角度が思い浮かびます。その隅角部や軒廻りの組立角度を知る方法として、規矩術(指曲使い)が昔から伝えられており、その技能は高く評価され一子相伝、門外不出の技とされ、この道に優れた人は工匠として崇拝され大工棟梁として大変誇りでもありました。

ものづくりには技能の心得として、常に木に親しみ、木の香り、木の目の美しさ、木の特性を生かし何十年、何百年という風雪に耐えた木の命を蘇らせ、かもしだされるのも我々技能者の技にあります。
私達は技術技能の重要性を尊重し、その担い手として技を尊ぶ「ものづくり」の重要さを普及しその伝統文化を啓発していかなければならないと考えています。
 
土田 利雄

流派・技術など

(流派)
四天王寺流 大隅流 大和流 田子流
 
(矩使い) 
径矢玄の法 傘曲法 松葉曲法 平方根 指矩算法 算定法 木の身返し法 小平起こし法 投の矩法 近似法 等
                   
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